この記事を書いてますのは、冷凍惣菜マニアの男です。料理は作っては家族に食べてもらい美味しいと言ってもらえるのが何より嬉しい調理師免許取得の40代のおっさんです。昼メシは早朝、男メシ弁当を作っていますね。
弁当作りには冷凍食品をよく使います、単品の惣菜から主菜・副菜セットの冷凍惣菜おかずセットも使っていました。
冷凍惣菜セットは電子レンジ等で温めるだけで、主菜・副菜のバランスの取れた食事ができます。
主菜・副菜がセットの冷凍惣菜を利用するのは、弁当がない自宅の昼メシや夕食と時に利用します、朝ごはんでも利用も多いですね。1年間冷凍惣菜を利用していたので、普通の人よりも多少は詳しいかと思います。
豊富な個性的な献立もある冷凍惣菜おかずセットには、普段の料理で作ることない食べることないような献立があるので料理の知識の幅が広がります。
再現して自分で作ってみることもありますが、買い出しの手間、調理の手間はありますね。そういうのが好きな人なら苦にならないですが忙しい人や料理嫌いの人にはストレスでしょう。冷凍食品、冷凍惣菜を上手に使うことは、時間短縮やストレス軽減になり生活の質も上がるかもしれません。
冷凍食品4つの基本的な条件
冷凍食品には世界共通の4つの基本条件があります。厳密にはただ冷凍しているのが冷凍食品ではないんです。
前処理されていること
新鮮な食材を選び、洗浄し、下処理を施した上で冷凍されているということです、企業側が私たち利用者に変わり下ごしらいをしてくれています。
利用者がはじめから下処理が不要になり、長期保存も可能になります。
なので例えば、新鮮な魚をそのまま冷凍したものは、冷凍食品とは言えません。
急速凍結されている
冷凍食品の定義の一部として、「急速凍結」が重要な役割を果たします。
食品が非常に低い温度で素早く凍結され、その結果、食品の品質が保たれます。
食品の組織を維持し、水分を適切に凍結するためには、急速凍結が必須、特に注目すべきは-1℃から-5℃の「最大氷結生成温度帯」です。この温度帯でゆっくりと凍結すると、食品の細胞内の氷結晶が大きくなると組織内の細胞からドリップが出てしまいます。ドリップには食材の栄養や旨みが含まれるので解凍した際に新鮮な美味しさが失われてしまいます。
温度帯を短時間で通過させるために、食品は30分以内に凍結するのが急速冷凍です。
適切の包装していること
冷凍食品は、製品が消費者に届くまでの流通過程での汚れや損傷、形状の変形を防ぐために、製品の品質を維持するための重要です。これが冷凍食品の3つめの定義です。
包装はパッケージデザインから商品の品質までもが製造者の責任と誇りを表しています。
包装には、製品に関する原材料名、添加物、内容量、賞味期限、保存方法、調理方法、凍結前の加熱の有無など、また製造者や販売者の名前、住所も明記されています。これらの情報はを元の私たちは安心して利用できます。
−18℃以下で保存している
冷凍食品の品質を確保するための大切なポイントは、「一貫した冷凍環境」の維持。
製造から保管、運送、配達、そして販売に至るまで、食品が一貫して-18℃以下で保管されることを指します。この温度管理により、保存料を使わずとも食品を安全に長期保存できます。
-18℃以下の温度では地球上の微生物は増殖を停止し、食品の腐敗を防ぎ、保存料を使わずとも食品を約一年間、その品質を保ったまま保存することが可能となる。
コールドチェーン(運送、配達、販売、保管まで-18℃以下に保つ仕組み)が確立していれば1年間の食品の品質は維持してます。
スーパーの陳列ではロードラインより下になってるか確認しましょう。ロードライン以下なら-18℃以下に保てますが、それより上に陳列されているものは避けたいです。
冷凍技術の起源と歴史
- 1920年ニチレイ(旧葛原商会)が日本初の冷凍事業はじめる
日本の冷凍食品の始まりは魚から
- 1950年代家庭冷蔵庫が一般的に普及がされる
高度経済成長の1950年〜1960年代に普及されていく
- 1954年学校給食メニューに冷凍食品が使われる
魚やコロッケなど
- 1957年南極観測隊の食事に採用される
- 1964年東京オリンピック選手村で利用される
- 1969年一般社団法人日本冷凍食品協会設立
冷凍食品で豊かな食文化と社会作り、冷凍食品知識の普及推進、冷凍食品の品質・衛生向上指導
- 1970年大阪万博で提供
大阪万博で知名度が上がり冷食産業が活発化
- 1980年代冷凍食品の種類と品質が大幅に向上
冷凍技術進化により、冷凍食品の品質と種類が拡大
- 2011年東日本大震災後に備蓄品として利用される
レトルト、カップ麺など備蓄品として購入が増えた
- 現在とにかく美味しい冷凍食品
品数が豊富で美味しい、現代人に欠かせない食文化
急速凍結が良い理由
急速凍結とは、食品を素早く凍結すりこと、その過程では食品の品温が30分以内に最大氷結晶生成帯(通常の場合-1℃~-5℃の間)を通過します。これにより、食品の組織が壊れず、栄養素た旨みが流れないので鮮度が維持されます。
例えば、魚介類などの食品は、脂がのった美味しい時期に収穫し、急速凍結することで、一年中、その食品を高品質な状態で提供されます。
また、食品を冷凍保存することで、繁忙期の人員増強を抑え、人件費の削減を図ることも可能です。
急速凍結には、冷風を用いた方法が一般的のようです他には液体を用いた方法、液体窒素を用いた方法など、さまざまな方法があります。食品の種類や量、冷凍の目的によって選ばれ、それぞれに特有の利点があります。これらの方法を適切に使用することで、食品の品質を最大限に保つことができます。
冷凍食品の普及が前年比超え
冷凍食品の生産・消費は増加傾向にあり、特に家庭用の需要が高まっています。
また、冷凍野菜の輸入量が増加している一方で、調理冷凍食品の輸入量は減少しています。これは、国内での冷凍食品の生産能力が向上していることを示しているかもしれません。
一般社団法人日本冷凍食品協会が令和4年(2022年)の冷凍食品の生産・消費について表です。
令和4年では私たちが1年間に消費した冷凍食品は23.9kgだそうです。そんなに食べているかな?
カテゴリ | 数量 | 前年比 | 金額 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
国内生産(総量) | 1,598,808トン | 100.7% | 7,639億円 | 104.0% |
国内生産(業務用) | 793,812トン | 100.6% | 3,578億円 | 104.4% |
国内生産(家庭用) | 804,996トン | 100.8% | 4,061億円 | 103.7% |
輸入(冷凍野菜) | 1,149,097トン | 107.2% | - | - |
輸入(調理冷凍食品) | 233,578トン | 98.9% | 1,603億円 | 103.8% |
国内消費 | 2,981,483トン | 103.0% | - | - |
国民1人当たりの年間消費量 | 23.9キログラム | 103.5% | - | - |
家庭の冷蔵庫と冷凍食品
市販されている冷蔵庫はの冷凍庫は−18℃以下に設定されています。でも使い方に気をつけないと温度が上がります。その原因は4点
- 冷凍庫を開ける時間と回数が多い
- 冷凍庫内がスカスカ
- 冷凍庫がちゃんと閉まっていない
- 冷凍庫内に霜がついている
冷凍庫を開ける時間と回数が多い?
冷凍庫の開ける時間と回数が多いと冷気が逃げてしまいます、対策は探す時間を作らない事です。中身が分かるようジップロックでまとめておく、収納する場所を決めておく等して、冷凍庫を開ける時間を短縮します。
冷凍庫内がスカスカ?
庫内は冷凍が詰まっている程冷気が保てますので隙間を作らないのがコツです。保冷剤があれば隙間に入れておこと効果抜群です。
冷凍庫がちゃんと閉まっていない?
冷凍庫を閉めたつもりが収納物が引っかかって閉まりきっていないと庫内の温度が上昇しますので整理しておきます。
冷凍庫内に霜がついている?
冷凍庫に霜が発生する理由は様々です。最も一般的なのは、開閉時に冷凍庫内に入った空気が冷え、その水分が凍ることです。頻繁な開閉や閉め忘れは霜の発生の原因になります、故障や水分多めの食材も霜を生じさせます。
庫内に霜がつくと冷気が出ないので適宜点検もして欲しいですね。
冷凍食品と冷凍惣菜の違いとは
冷凍食品も冷凍惣菜もどちらも冷凍食品です。ではなにが違うの?
個人的に分けるとしたら、冷凍食品が一般的でパスタ、唐揚げ、ピザ、チャーハンなど意味します、冷凍惣菜はごはんのおかずになるもの、で主菜・副菜のセットであるものであるように思います。
他には主食と主菜・副菜がワンプレートになっている冷凍惣菜セットがあります。
冷凍食品はおかずが足らない時にもう1品2品足すという使い方で、冷凍惣菜はセットになっているので電子レンジ等調理で1食分のおかずや主食付きが食べれます。
冷凍食品はスーパーなどで購入できるので安価で購入できますが、冷凍惣菜はほとんどがクール便ですので送料がかかるり割高になる。
冷凍惣菜で料理知識が増える
冷凍惣菜は主菜・副菜のバランスの取れた冷凍食品です。一般的料理から普段食べる機会がない料理が手軽に美味しく健康的に食べれます。
こんな料理があったのか、とか国産厳選食材仕様の惣菜セットもありますよ。
その中で最たるのが、わんまいる健幸ディナーやニチレイフーズダイレクトの「アットホームバル」です。冷凍とは思えない美味しさが自宅で味わえます。
わんまいる健幸ディナーの実食レポはこちら
ニチレイフーズダイレクトの実食レポはこちら
高齢な両親におすすめ冷凍惣菜
冷凍惣菜宅配サービスには高齢者用配食サービスを展開していることが多いです、高齢者施設の食事、病院食、子ども施設の食事の提供をしたり、高齢者の自宅に冷蔵弁当の宅配をしているなどのノウハウを活かして冷凍惣菜サービスをしています。施設等の配食サービスや自宅への宅配サービスは提供範囲に限りがでてしまいますが、冷凍惣菜宅配サービスはヤマト便などの宅配業者が受け持つので全国対応です。
その中で高齢な両親に紹介したい、利用して欲しいサービスはこちらになります。
- 食宅便
- ベネッセのおうちごはん
- ワタミの宅食ダイレクト
これらのサービスはカロリー計算されバランスが良く、塩分、たんぱく質などの制限食もあるので安心して利用できます。献立もたくさんあるので1日1食週5日食べても飽きません。この3つのサービスを組み合わせれば1日3食利用しても飽きることもないでしょう。
更新不要で定期便もできます。購入支払い者とお届け先は別にできるので、離れて暮らす両親に送ることもできます。
食宅便の詳細記事はこちらからです。
ベネッセのおうちごはんの詳細記事はこちらから
ワタミの宅食ダイレクトの詳細記事はこちらから
冷凍食品の未来
冷凍食品の進化は、その美味しさと便利さにより、私たちの食生活をとてもストレスフリーにしています。以前は「便利だけど美味しくない」というイメージが強かった冷凍食品ですが、企業の努力によりそのイメージは大きく変わりました。
食材の選定から料理技術、調理法、そして冷凍技術まで、各段階での進歩により、冷凍食品の味わいは格段に向上しています。
私たちのニーズも大きく変化しています。かつては「安いから」「便利だから」という理由で冷凍食品を選んでいた私たちも、今では「美味しいから」という理由で選ぶようになりました。これは、冷凍食品がただの便利食品から、美味しさを追求する食品へと進化した証でしょう。ラーメン、牛丼、ハンバーガーのように、冷凍食品は日本食文化の新たなスタンダードとなりつつありますね。
また、冷凍食品は-18℃以下で1年間保存可能という特性から、災害時の備蓄食としての需要も見込まれています。微生物の増加を防ぎ、風味や栄養を保持し、保存料を必要としない冷凍食品は、食品ロスの削減にも貢献します。これらの特性は、冷凍食品が持つ大きな魅力ですね。
美味しさ、便利さ、安全性を兼ね備えた冷凍食品の未来は、私たちの食生活をより豊かに、より楽しくすることでしょう。冷凍食品はこれからもより良いものが世に出てくるのが楽しみです。
この記事のまとめ
この記事では、冷凍食品と冷凍惣菜の違い、冷凍食品の基本的な条件、冷凍食品の歴史とその進化、そして冷凍食品を上手に活用する方法について詳しく解説しました。
5つの要点
1.冷凍食品と冷凍惣菜の違い
冷凍食品は一般的な食品(パスタ、唐揚げ、ピザ、チャーハンなど)が多い。
冷凍惣菜はごはんのおかずになるもの、主菜・副菜のセットが多い。
2.冷凍食品の基本的な条件
前処理・急速凍結・適切に包装・-18℃以下で保存の4つが必要です。
3.冷凍食品の歴史と進化
日本初の冷凍食品は魚で、その後家庭冷蔵庫の普及、学校給食やオリンピックでの利用などを経て、現在では美味しく多種多様な冷凍食品が手軽に利用できる環境です。
4.冷凍食品の活用方法
冷凍食品は時間短縮やストレス軽減に貢献します。また、離れている両親の食事が心配ならは冷凍惣菜宅配サービスが安心便利です。
5.冷凍食品の未来
冷凍食品は美味しさ、便利さ、安全性を兼ね備え、食生活を豊かにする存在となっています。災害時の備蓄食としての需要や食品ロスの削減にも貢献しています。
冷凍食品を上手に活用して、より豊かな食生活を送りたいですね。以上最後までお読みいただきありがとうございました!
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